2017-03-26 Sun
松江城からの眺めを堪能してから、松江城下を散策しました。
お目当ては、武家屋敷、田部美術館、小泉八雲
(パトリック・ラフカディオ・ハーン)の旧居と
明々庵(メイメイアン)です。
いずれもペット同伴不可のため、順番に交代で
入ることにしました。
まずは、松江城のお堀沿いに武家屋敷を目指し
ました。

木造の趣がある宇賀橋(ウガハシ)で記念撮影


堀川沿いは、情緒ある街並みが続きます。

ゆずも情緒を味わいながら歩いていました。


武家屋敷は残念ながら2016年10月1日から
リニューアル工事(完工:2018年3月末予定)
に入っていました。

隣接する田部美術館では、茶人しても知られる
第七代藩主の松平不昧(フマイ)公の愛蔵品や自作の
書、花入れ、茶杓などの自作の品など収蔵され
ています。
しかし、この日は休館日でした。次回入館したい
い思います。
民族学者で小説家・随筆家でもある小泉八雲
の旧居です。

小泉八雲といえば、耳無芳一、雪女やろくろ首
などの日本各地に伝わる伝説や幽霊話を独自の
解釈を加え文学作品集とした「怪談」が思い出
されます。

(八雲は松江、熊本、神戸、東京の4つの都市
に住みましたが、八雲が暮らした当時のまま
残っているのは、松江のこの旧居だけです。)
門をくぐると、高浜虚子の句碑があります。


「くわれもす 八雲旧居の 秋の蚊に」
昭和7年の秋に高浜虚子が訪れたときに詠んだ
句だそうです。虚子は一体何に見入って秋の蚊
に刺されてしまったのでしょうか?
小泉八雲は、蚊が大変嫌いで「人の暮らしを
不快にするために全力で襲来する」と語って
います。また、忌み嫌うべき蚊を題材にした
「蚊」という作品(「怪談」に収録)を執筆して
います。
居間に入ると、屏風が迎えてくれます。

居間からは西・南・北の三方に手入れが
行き届いた庭園を見ることが出来ます。

八雲は、朝昼晩と時とともに移り行く庭園の
姿に心を奪われていたに違いありません。



執筆に没頭した書斎です。


16歳のときに事故で左目を失明し、右目は強度
の近眼で晩年は右目の視力も衰え、この高い机で
ランプを赤々と灯し、原稿用紙に目を近づけて
執筆を行ったそうです。

書斎に面して、八雲がこよなく愛した北側の
庭園があります。


大小様々な自然の石と木々に水が森羅万象を
表現しまるで小宇宙のようです。
しばしこの庭に見入ってしまいました。

高浜虚子も、この庭に佇んで、蚊に刺された
のではないでしょうか。
この後、松平不昧公ゆかりのお茶室「明々庵」
に向かいました。

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(参考情報)
武家屋敷:大手前駐車場から750m(徒歩9分)
武家屋敷へ
田部美術館:武家屋敷の隣
田部美術館へ
小泉八雲旧居:武家屋敷から150m(徒歩2分)
小泉八雲旧居へ